派遣社員のストレスチェックは効果的？

従業員50名以上の事業場において、ストレスチェックの実施が義務化されました。
潜在的な高ストレス保持者を見出すことで、メンタルヘルス等による将来の疾病を防ぐことが狙いです。
派遣社員はと言うと、派遣元で実施されるべきものですが、実情を考えると、派遣先でも実施することが好ましいとされています。
職場の労働環境の改善に役に立つとされるこのストレスチェック、派遣社員にとっては派遣先の企業に遠慮してしまい、正直に出来ない人も少なからずいるのではないでしょうか。

テストの結果次第で契約更新されなかったらどうしよう、などという不安を持って当然です。

例えばテストの結果で、派遣先から契約内容の変更や派遣先の変更を申し出された場合、派遣社員にとって不利益になりかねません。
これでは本来のストレスチェックの意味をなしていませんし、派遣社員にとっては余計ストレスになってしまいます。
そうならないためには、派遣先と派遣元、そして派遣社員が、ストレスチェックをなぜ行うのか、はっきりとした共通の目標を持つことが重要になってきます。
ストレスチェックは、職場の労働環境の改善が最終目的である、これが本来あるべき姿です。

この最終目的を見失ってしまっては、せっかくのテストの結果も無駄になってしまいます。

派遣社員にもストレスチェックがうまく機能していくためには、普段から派遣先、派遣元、派遣社員が密にコミュニケーションをとることが望ましいと言えるでしょう。